八洲文庫
2時間で分かる諏訪の歴史と日本の政祭構造
2時間で分かる諏訪の歴史と日本の政祭構造
矢島景介 (著者)
諏訪大社の神話から始まり、日本の中の立ち位置、歴史的意義を掘り下げました。
諏訪だけでなく日本の神社の歴史、神事に触れることで無形文化の中に保存されている記録を掘り出し、
神社をPEST分析、諏訪信仰をマーケティングの4Pでまとめることで社会的背景や発展のプロセス、強みを解説しています。
現代の社会課題にもつながる過去の歴史を振り返り、今後の社会の在り方についても視座を投げかけています。
はじめに ~諏訪から見た日本の構造~
Ⅰ.諏訪大社の成り立ち
■『古事記』『日本書紀』の批判的読み方
■諏訪の神話~出雲の国譲り神話、のその先~
■考古学から見える諏訪 ~神話の検証~
Ⅱ.神社とお寺の通史PEST分析
■古代 ~古神道と自然崇拝~
■古墳時代 ~氏神神社の成立~
■奈良・平安時代~仏教の受容と神仏習合~
■鎌倉時代 ~鎌倉仏教の隆盛~
■室町・戦国時代~お寺の一般化~
■江戸時代 ~檀家制度と伊勢参り~
■明治時代 ~廃仏毀釈という文化破壊~
■現代 ~GHQによるコントロール~
Ⅲ.日本人の信仰
■日本人の神の位置付け
■神仏習合の1000年
■神の構造
■日本の原初信仰形態~蛇神~
■お正月に祀っているもの
■3人の現人神
Ⅳ.諏訪の信仰
■そもそも諏訪大社とは
■天白信仰~焼畑狩猟民の痕跡と風神~
■ミシャクジ信仰
■大祝諏訪氏の略歴
■諏訪大社の祭祀
Ⅴ.諏訪マーケティング
■前提としての古代~中世の統治構造
■PLACE戦略:ミシャクジ流通チャネル
■PRODUCT戦略:信州の比較優位性と差別化戦略~地理的立ち位置~
■PRICE戦略:諏訪の付加価値とブランディング
■PROMOTION戦略:源氏の軍神プロモーション
Ⅵ.武家・民衆社会と諏訪の歴史
■鎌倉滅亡とともに弱体化
■大祝(権威)VS惣領(権力)の時代
■武田家が諏訪に侵攻
■高島藩として諏訪氏が統治を継続
Ⅴ.最後に
発行所: 八洲文庫